2019年3月28日木曜日

USCUP (Vail Lake) レースレポート(上野 悠佑太)


日時:2019/3/2224(金、日)晴れ
結果:STXC80%カット、XCO57/67
会場:Vail Lake
周回数:STXC20分、XCOスタートループ+7km×4

STXC(金曜日)

 先週の悔いを晴らすため、木曜日から会場入りし試走を行いました。日程は前回とは逆でショートトラックが先でクロカンとの間に1日空くようになっていました。この1週間は様々なトレイルを走り、楽しみながらトレーニングもしてきました。そのおかげか少しずつ踏める感覚が戻ってきてレースに近づくにつれ体調は良くなっていきました。


そして今回のコースは非常に面白く、平坦系の高速コースでした。ショートトラックで使われるスタートループでは前回よりもシングル区間が長く、後ろに行けば行くほど巻き返すのに体力を消耗してしまう尚更スタートが重要になるコースでした。


前回の反省を踏まえ招集はなるべく早く行き、名前が呼ばれる選手以外の中で一番前を取ることが出来ました。これ以上はないのでここから行けなかったらそれこそ実力だと思って挑みました。
そしてスタート。スタートした時の位置をキープするような形で走り出し、落車にも巻き込まれませんでした。そして、このレースでやっと世界との差を見つけることになりました。1周目を終えストレートに戻ってくると、もちろん全員がポジションをあげようと全力で踏み出します。自分もこの10秒で終わってもいいと思うくらい全力で踏みました。しかし、ポジションは上がらずちょっとずつ後退する形になっていきました。自分の全力が自分と同じ世代に通用しない瞬間を目の当たりにしました。しかもそれが1人や2人でなく数え切れないほどいるという事。このストレートが今回の一番印象に残った部分です。そこから、耐え続けたものの何かペースを掴めず残り3周を残して80%カット。
後一戦を残して未だに完走すら出来ていないこの状況に次第に焦りも生まれてきました。ただ、このレースではしっかりと土俵に立てた気がしたのは本当に良かったし、間違いなく先週より良い走りはしているので前向きにいこうと考えました。



XCO(日曜日)

 遂に4レースあるうちのラストレースを迎えました。コースは平坦系でスピードコースであることから7kmと普段のレースでは考えられないくらい長い距離のレイアウトになっていました。一周が長ければ長いほど完走率も上がるし、平坦系の方が得意な自分にとって良い方向に行く気がしたレースでした。気持ちで負けないことを心に刻んでスタート列に並びました。もう既に海外レースには慣れてきているし自分を見失わないようにして、今あるベストを尽くそうと考えていました。
そしてスタート。スタートで落車が起き、自分はスレスレで回避。確実に20位以内でスタートループを通り過ぎました。これ以上ないスタートではあったが上に行けば行くほど抜かされる量も多くなる。だから自分のペースを見つけてそれ通りに走っていました。それが1周半までは順調でした。しかし後ろからトップが来てカットされると勘違いした自分はそこで全力を出してしまい2周目を終えたところで3周目に突入。まだ行ける嬉しさはあったが、それ以上に気持ちが一旦途切れてしまいました。何人かに抜かれて凄くきつい時間が流れました。ただ、ここで諦めたらと思うと色々な思いが蘇ってきました。今までの完走出来なかった悔しさや、アメリカへ来て今こそ大事な時間だと考えると次第にペースは上がっていきました。しかし、その気持ちとは裏腹に両足が攣りかけている状態で3周目を走ることになりました。全くペースは上がらず大丈夫かとも思いましたが何とか最終周に入ることが出来ました。最終周だと思い踏んで行ったら直ぐに攣りました。もう痛いのとの戦いでした。そして最後のレースにして初めてのの完走となりました。


この1週間、レースに出ているのにゴールラインに到達できないもどかしさがやっとスッキリしました。そして何より気持ちの変化があったと思います。レースは想定外が付き物で、何かあった時にどれだけ気持ちをキープ出来るかが重要。当たり前の事だけどそれをアメリカでも出来たことが自分の成長に必ず繋がると思います。
この完走は新たなスタートに立てた証でもあると思います。レースでは足が攣ってしまったのもあるので、もっともっと前に行ける自信もあります。そして何より今回は日本人が自分一人ではなく、同じ大会で飛躍する姿を同時に見てきました。その姿が自分の自信にも繋がるし負けてられないとも感じています。この2週間を糧に、確実な進歩に繋げられるよう帰ってからもまた練習メニューや目標をしっかり定めていきたいです。
今回は日本からもこの遠征を応援してくれてる人もいてくれて、それが背中を押してくれました。ありがとうございました。日本のレースでも活躍できるよう頑張っていきます!


TEAM GRM 上野悠佑太






0 件のコメント:

コメントを投稿

第29回 全日本選手権競技選手権大会 シクロクロス 山田 駿太郎 レースレポート

Photo by 三井至さん 大会名:第29回 全日本選手権競技選手権大会 シクロクロス 日付:2024年1月14日(日) カテゴリー:MU17 順位:優勝 / 14人出走 試走: ・2日前試走 2日前なので、コースの確認と難しいポイントの克服に時間を使った。最後に全力1周走だけ...