カテゴリー:男子マスターズ
コースコンディション:ウェット(マッド)
気温:18°
走行距離:4.4km×4Lap
使用機材:BIKEフレーム: たぶんSPARK RC 900 WC
タイヤ:きっと Maxxis Rekon Race 2.35
Fフォーク:たぶんRockShox SID RL3 100 mm
主要パーツ:ほぼSRAM XX1
リザルト:男子マスターズ23位(40代:9位)
今シーズンからはじめたCJ
XCO戦(MTB公式戦)、2戦目の今回は前回のチャレンジから特別昇格にてマスターカテゴリーに格上げ、レース時間が前回の20分から1時間20分へと一気に4倍強に跳ね上がりました・・・(汗)
ただし、準備期間は十二分にあり、まるまる2カ月間この日のためにトレーニングを積むことが出来ました。
主な準備は、フィジカルの向上、特に下りの技術的なスキル、スタートダッシュなどなど。
大会当日はあいにくの雨、路面はマッドでグチョグチョ、林間部は根っこがはびこりどこでも滑りまくる状況です。
ところがレースに向けてのモチベーションはまったくもって著しく高く、レースが楽しみで仕方ない状況で会場に入ることが出来ました。
また機材も自分にはオーバースペックと言わざるを得ないくらいハイスペックなバイクで、正直今回はこれに助けられた部分はかなり大きかったです。
スタート位置はマスターズに上がっての初戦なので最後尾の8列目?
50人オーバーが出走する中でのこの位置は、よーいどんで動きだしてスタートラインを越えるまでにすでに5〜6秒近くはロスなんじゃないでしょうか。。(大汗)
とりあえず最初の作戦としては抜きどころのない林間のシングルトラックに入るまでは出来るだけ順位を上げて、抜いて抜いて抜きまくるというシンプルかつ王道的なもの。
監督からいつも教わる”あれ”を駆使し、予定通り抜いて抜いて抜いて抜きまくります。
多分40人は抜けたでしょう。
10番フラットくらいで下りのシングルに突入しました。
ここまでは思い描いていた通り順調、そして自分の中でのメインイベント、”富士見の大岩”へ向かいます。
歳を重ねる毎にトライアル的なセクションの苦手意識が増しに増され、この(私にとっては巨大にそびえ立つ)大岩も若い選手にはただのアトラクションでしょうが、私にとっては精神的に立ちはだかるエアーズロックばりの巨大岩、少しでもひるむとたちまち真っ逆さまに、そして吸い込まれるように地面に叩きつけられるイメージしかありません。
だけれども、今回はあの世界チャンピオンもこれと同じバイクで世界を制している(と勝手に思っていますが、合ってますか?)というスペシャルな機材を駆っている以上(機材ドーピングとも言う)、チャレンジしないわけには参りません。
チームメイトによると、ポイントは大岩ではなくその手前の根っこセクション。
そこでバランスを崩さず姿勢をキープできれば大岩はまっすぐ入ってただ落ちるだけ、何もアクションすることはないとのこと。
朝の試走でも係りの人いわく誰もコケていないと言うことで、覚悟を決めて突入です。
勇気と無謀は紙一重ですが、今回は前者だったようで危なっかしくもなんとか無事にクリア。
クリアしてしまえば拍子抜けするぐらいのあっけなさで終わるのですが、やはり極度の緊張で身体はスムーズに動いていなかったのでしょう、リヤタイヤにダメージを与えてしまっていました。
しだいにリヤタイヤのエアが抜け、いわゆるスローパンクです。
そこに気がついてから最初のフィードゾーン(サポートエリア)で迷わずタイヤ交換するべきでしたが、ここは経験値の無さから意味のないスルーを選択、冷静に考えればスルーしたところでエアが膨らむはずもないのに・・・
いよいよ走れなくなって2周目の最初のフェードで後輪交換をお願いしました。
ここはチームの強みでサポートに入って頂いた落合さんと山田さんが手早く交換、私は渡されたジェルを飲みながら交換を待つだけと言うお殿様状態です。
まじまじとサポートの恩恵を受けまくってしまいました。本当にありがとうございました。
順位も3〜4番落とした程度だしまだ残り2周以上あるので、気を取り直して追撃再開です。
エアが戻ればこっちのもの、半周もたたずに元のポジションにカムバック出来ました。
そしてまた大岩をクリアし、Uターンして登りのロックセクションも前日のチームミーティングでアナウンスのあったラインをトレース。
何もしていないのにバイクが勝手に進むという機材テクノロジーの恩恵を最大限に受け、自分でもびっくりの100%乗車で全てのロックセクションをクリアしてしまいます。
これはすごいと大喜びも束の間、好事魔多しでまたまたリヤタイヤのエアがなくなるというアクシデント発生。
アクシデントと書くと避けられないイメージですが、これは完全に私のミスで単に全体のレースマネジメントができていないということでしょう。
終礼で監督からも助言があったのですが、パートパートが速くても結局は全体を通して速いかどうかが重要であり、結果が全て。振り返ってみれば、レース行程の半分をスローパンクで走っていたことになってしまったので、それではどんなに調子が良くてもどんなに高価な機材を使っても速く走れません。
結果はマスターズ全体で23位、40歳代で9位という内容です。
あわよくば表彰台と思っていた目標からすると、目も当てられないくらいの惨敗でした。
いくら歳を重ねてもレースになると焦ってミスが出ます。
周りのみなさんも真剣まんけんでレースしているからこそきわどい争いであるし、ほんの少しの判断の差が大きな結果の差を生み出します。
そこにものすごい時間とお金をかけて、さらに創意工夫を重ねてガチンコでレースを闘うというMTBレースの世界。
面白くないはずがありません。 と言うか、最高にファンタスティックです。
結果は結果ですので素直に受け入れて、次のレース(8月@白馬)、はたまた全日本(10月@秋田)に向けて自分はどう向き合うのか。
その結論を導き出すのは、己という自分なのです。